【練習のお供にChatGPT】壁打ち相手がいるだけで、練習の質が変わる

アートメイクの練習は、とても孤独です。
自宅で人工皮膚と向き合い、ひたすら毛を描いて彫る。
講義以外の時間も、私は毎日「少しでも上達したい」と手を動かし続けています。
でも――
そんなとき、ふと「誰かに今の状態を見てほしい」と思う瞬間があります。
◆ 先生は頼りになる。でも、いつでも聞けるわけじゃない
私のスクールの先生は、本当に素晴らしい方です。
自宅練習の写真を送ると、丁寧に添削してフィードバックをくださる。
だけど、先生も忙しい。
すぐに返信が来るわけではありません。

この毛流れどうなんだろう?
交差部分、これで合ってる?
そんなふうに“今、誰かに聞きたい”と思う瞬間が、練習中に何度も訪れます。
◆ そんなときに活躍するのが、ChatGPT
ここで、私が密かに活用しているのがChatGPT。
スマホで人工皮膚の練習写真を撮って、
「プロアートメイクのアーティストとして、アドバイスして」と送ってみる。
すると、ほんの数秒で返ってくるフィードバック。
たとえばこんな感じです
プロアートメイクのアーティストとして、添削して


拝見しました。とても丁寧に練習されていて、全体のバランスも良くなっていますね。以下に添削ポイントを挙げます:
【総評】
左右バランスが取れていて、毛流れも意識されており、練習の積み重ねが感じられます。特に下段に向かうほど線の統一感が増しており、上達がはっきり見えます。
【良い点】
- 毛の流れに沿った自然なカーブ:特に3~5段目が自然な毛流れで、交差やぶつかりが少ない。
- 長さと太さのバランス:大幅なムラがなく、一定のリズムで描けています。
- 全体のアーチが安定している:ガイドラインも活かされており、左右の対称性も丁寧。
【改善ポイント】
- 毛並みの交差部分
- 上から2段目左側、毛が交差する部分で少し線が密になっており、重なりが不自然に見えます。
- 解決策:交差させるときは“X字の中心”をずらすと自然に見えやすくなります。
- 毛の間隔が狭すぎるところがある
- 特に最上段、右側の眉。根元の間隔が狭く、黒くつぶれた印象。
- 解決策:間隔は常に均等+毛先を細く仕上げる意識で描いていくときれいです。
- 毛の方向の統一感
- 左の4段目、中央〜眉尻にかけての毛が少し外向きになりすぎています。
- 解決策:毛の流れを“眉の輪郭”に沿わせるように設計すると、形が崩れません。
【今後の課題】
- 「眉頭→眉山→眉尻」まで一筆で描くような流れの練習
- 毛の重なり部分をあえて描かず、“抜け感”を作る技術練習
- 左右交互ではなく、片側のみで1セットの完成度を追求する練習

最初は半信半疑。

AIに毛並みがわかるの…?
と疑っていました。
でも使っていくうちに、
言語化されたコメントを読むことで、自分の中のモヤモヤが整理されていくことに気づきました。
◆ “正解”じゃなくても、“気づき”が得られる
もちろん、ChatGPTのアドバイスが100%正しいかはわかりません。
でも、壁打ち相手として「考えるきっかけ」をくれる存在にはなってくれる。
- 今の練習がどこで詰まっているのか
- 自分の中で“違和感”として感じていたものの正体
- 次に意識すべきことが何か
こうしたことを、文章で受け取れるだけで、練習の質が変わるんです。
◆ まとめ:孤独な練習も、もう“ひとりじゃない”
アートメイクの技術は、手で覚える世界。
でも、言葉での気づきが支えてくれることもあると感じています。
ChatGPTは、先生ではありません。
でも「今ちょっと誰かに聞きたい」そんなときに、
私にとって大切な“練習の相棒”になっています。